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セミナーレポート
更新:2023.02.20
2月15日(水)経営者、コーチ、コーチを目指す人を対象にオンラインセミナー「販売現場で実践できるコーチングとは?」が行われました。
コーチングのコーチとは「クライアントが、持つ夢・目標を自覚し、ゴールを定め、それに向かっていくためのエンジンのポテンシャルを高め、アクセルを踏み、力強く前進するクライアントをサポートするパートナー」。
このプリンシプルを実践のコーチングに、いかに取り込み響かせていくか...
大手化粧品会社の販売現場で、代理店オーナーに対するコーチングを数多く実施してきた坂本講師に、化粧品と医薬品の違いを起点にマーケティングの視点も取り込んだリアル感満載のお話とまるで実際のコーチングセッションを見ているようなロールプレイングを用いてテーマを紐解いていただいた。
といった声をいただきました。
1on1は会社の中でのことなので、ティーチングも必要ということ?
「会社の中で...」というのは、その前提として「コーチングに興味を持ちコーチングを学ぼう」というコーチャブルな人間は少ないのが実態であろう、ということがあります。
コーチングは、クライアントがコーチャブルであることで機能する関係性ということもあって、最後のセッション事例は「コーチングのことを知らない」という新人をクライアントとして「コーチングとは?」、を新人に紐解く内容も盛り込んだ、ということです。
ただし会社の中にも、ネイティブコーチのようなコーチャブルな部下もいます。
その場合は、「会社の中だからティーチングを入れる」と四角四面に捉えるのではなく、思いっきりコーチングで1on1をやってみる、というのもあります。
コーチングとは、クライアントファーストであり、セッションは「柔軟性」こそ命です。
プロコーチは「コーチング3原則」を体感する中で、戦略、戦術も自由自在に進めていくことができる、ということですよね。
穴を指摘するのはコーチングではない、コーチングは気づいてもらうこと?
まさにその通りです。上司は経験と言う財産をもっていますので、部下の穴に気づいてしまいます。
だからこそコーチングを使って「指摘ではなく気づきを促す」1on1が必要だということです。
部下が気づく前に指摘してしまうと、それは指導であり、普通の上司部下の関係になってしまいます。
そうなると部下の自由度が狭まってしまうのですね(部下もそのことに気づかないで...)。
部下から見て「頼れる上司」というのもアリですが(上司も自己満足してしまいがちです)、部下の潜在能力が開花していくそのプロセスこそがコーチングの醍醐味ですから、コーチングの3原則をしっかり受けとめ対応していくことが求められます。
外部コーチとして会社の管理職に「それをやられたら気持ちいい?」を連発したお話には感動しました。問いかける側の自己キバンも必要ですよね!?
ありがとうございます。
米国は仕事を離れると、上司部下の関係ではなくフランクに付き合える、というメンタリティがあるようなので、コーチングは米国のそういう文化を背景にして、広がり定着していったと私は考えています。
ただ、日本はどうしても忖度してしまうという文化が形成されてしまっているので、だからこそ、日本のプロコーチ、特にエグゼクティブコーチは、そこを乗り越える必要があります。
それが「忖度無用のフィードバック」です。
失敗は成功の母ですから、コーチも実践でのトライ&エラーがあってこそ成長します。
経営者に真剣勝負で臨むからこそ、それが経営者に伝わり、コーチングのレベルが成熟していくのです。
1on1は「ゴールを定めて、やる気になってもらうもの」と思っていましたが、その前に上下の関係を取っ払って信頼関係を築くことが大切ということでしょうか?
はい、上司というのは部下から見て扱いにくいものです。
「自分は謙虚で部下の声にしっかり耳を傾けている」と思っていても(第三者が見てもそのような上司だと感じてくれていても)肩書と権限により、部下は上司を煙たがります。
だからこそ、部下に対等と感じさせるのは並大抵のことではないのですね。
部下との間にラポールをつくり上げるには上司にとっての全人格が問われることです。
ゴール設定はコーチングの基本ですから、とても大事であり、必須です。ただそのゴールが部下の真に求めていることなのか... 部下が上司に本音を語ることができる、というのは信頼関係なかりせば、実現はなかなか難しいですよね。
対等はとても素敵な言葉ですが、それが会社内の上司部下の間に本当に形成されるのは、かなり困難でしょう。
でもプロコーチはそのことをしっかり受けとめた上で、なおその関係性をつくり上げることに取り組む!
以上
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