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セミナーレポート

「第1回 今エグゼクティブコーチが求められるワケ」セミナーレポート

更新:2022.06.03

5月20日(金)にプロコーチ、コーチを目指す方を対象にエグゼクティブコーチでご活躍中のお二人、砂村コーチと小川コーチのトークセッションが開催され、34名の方にご参加いただきました。

経営者の目線を持ちつつ、共感するが同調しないことが大切

「エグゼクティブコーチがライフコーチやビジネスコーチと違う点としては、経営者の視点を持つことがあげられる。経営者は生活の中でも、常に「これはどうしてこうなっているのか?」「こうなったらどうなるだろう?」などと考えている。たとえ経営者でなかったとしても、コーチは同じような視点をもって行動をしていくことで経営者視点が養われる。」とお話されました。

経営者と反対側の視点も持っていることも強み

また、コーチとしては、経営者の提供しているサービスの利用者(消費者)でもあるわけで、経営者側の思い込みや偏った視点にも気づきやすいという強みもあります。「例えば、それって、お客さんからしたらどんなふうに感じるのでしょうね・・・?」そんな質問でさりげなく気づいてもらえたりもします。そのほか、コーチングで困ったことなど、裏話もたくさんお聞きできました!

参加者の方から

  • 砂村コーチでもモヤモヤが残る、と仰っていたこと。 コーチングを知らない人に説明やコーチングをして、コンフォートゾーンから出ることでスキルアップできるということ。これはわかっているけどしんどいです。
  • 砂村コーチの初クライアントさんがプロコーチになったことを話している時の砂村コーチがとても嬉しそうだった。
  • エグゼクティブコーチは脳みその格闘技。という言葉が印象的でした。

といった声をいただきました。

Q&A

時間の都合上、お答えしきれなかったご質問の回答を砂村コーチよりいただきましたので、こちらでご紹介いたします。

Q1.経営者目線、専門性的目線など持っていた方がよい視点が出てきましたが、それをコーチ視点として持つために具体的にどんなことをやっているのかお話しできる範囲で教えて下さい。

私が具体的にしていること、又は、したいと思っていることを列挙します。

  1. 自分で起業することで経営者としての実体験を積む。
  2. 様々な経営者の話や自伝・書籍を読むことで、「経営者とは?」「経営者の関心事」に触れる機会を増やす。
  3. 経営書・ビジネス書などで知見を増やす。経営者になったつもりで読む。
  4. ビジネススクールに通い「経営」について学ぶ。特にケースメソッド(ケーススタディ)で経営者の意思決定やジレンマを疑似体験する。
  5. ひいきにしている店やお気に入りの店舗の「成功要因」を顧客目線で検討する。また、業績が良く無さそうな店・ビジネスを自分ならどう立て直すか考える。
  6. 世の中で起きている様々なことの「因果関係」を考えるようにする。「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは暴論のようだが、あり得ない話ではない。
  7. 今後3年後・5年後・10年後に世の中はどうなっているか?どういう方向で進むのかを夢想・妄想する。
  8. 同じ課題意識を持っている経営者やプロコーチと、定期的に情報交換や問題提起の場を持って、議論する。
  9. 自分の専門外や知らない分野に積極的にアクセスする。様々な事柄に興味を持つ。苦手分野に敢えて挑戦することで自分の枠組みを広げる・壊す・リフレーミングする。若い世代の人と話をする機会を持つ。
  10. 子供たちと話す・色々教えてもらう。

Q2.砂村コーチのお勧めのビジネス書は?

紹介したい本は山ほどあって選ぶのが難しいです。デスクの周りに置いてある書籍なので、残念ながら「厳選」とは言えないが悪しからず。

  1. LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン著)
    私が独立起業を決心したきっかけになった本。
  2. 恐れのない組織(エイミー・C・エドモンドソン著)
    「心理的安全性」の重要性を説いた本。
  3. ビジョナリーカンパニーZERO(ジム・コリンズ著)
    ビジョン創りや事業展開に必要なものを教えてくれる名著
  4. 小倉昌男 経営学(小倉昌男著)
    クロネコヤマトを育てた経営者
  5. 人を助けるとはどういうことか(エドガー・H・シャイン著)
    「支援学」という考え方を打ち立てた大学教授。シャイン先生の著書は多数あり、どれも興味深い内容。コンサルタントやコーチとしてのあり方を問われる名著
  6. ハーバード・ビジネス・レビュー BEST10論文
    マーケティング近視眼(セオドア・レビット著)1960年代の論考だが、マーケティング の基本原理を伝える伝説的論文

Q3.砂村コーチのおすすめの落語家さんや落語の演目は?

これまた選ぶのが難しいです。好きな噺家は幅広くありません。色々なストーリーを異なる噺家が演じるのを観たいですね。

  1. 演目
    ① 芝浜
    ② 百年目
    ③ 緯度の茶碗
    ④ 柳田格之進
    ⑤ 文七元結
    ⑥ らくだ
    ⑦ ねずみ穴
  2.  噺家
    ① 柳家花緑
    ② 柳家さん喬
    ③ 春風亭一之輔

Q4.クライアントとライバル関係にある組織のことを調査したりすることはありますか?

コーチングという観点では、基本的には調査しません。そしてクライアントの会社のこともあまり深く調査はしないです。会社のことを調査分析することで、得られることと得られない(失うこと)があるように思います。会社情報や経営状況など余りに情報を持つと、バイアスや思い込みを持つことになってしまって、コーチングセッションが歪んでしまうリスクもあるように思います。コーチングは先ずは、社長や経営者という「ヒト」に焦点を当てて行くことが良いと考えています。もちろん業績や事業分析の話、経営戦略などに焦点を当てる際には、自分なりに色々調査分析して理解した上でクライアントに対峙します。

Q5.コーチングがきっかけでクライアントの売り上げが大きく伸びた場合、報酬をあげて欲しいと言うのは当然だと思いますか?

報酬(コーチングフィー)を上げて欲しい、という気持ちは分かります。特にセッションと売上(業績)が連動しているのであれば尚更ですね。しかし、私ならそれは要求しないかな?
コーチングフィーは自分が提供しているサービスそのものの価値を示すものだと思います。従って、今後は従前に比べて提供するサービスの付加価値を上げます、充実させます、という理由でフィーを上げる交渉をするという理屈が成り立ちます。しかし、そういう理由でないのであれば私はあげないです。逆に、もし売上や業績が下がったから、コーチングフィーを下げるのでしょうか?    

以上

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